Slackbotは、チームの生産性を劇的に向上させるための強力なツールです。ここでは、Slackbotの利用にかかる料金体系、具体的な機能、そして実際の活用事例について詳しく解説します。
💰 1. Slackbotの料金体系と費用
Slackbot自体は、Slackの料金プランに依存して利用範囲が異なります。
| プラン | 利用可否 | カスタムレスポンス数 | 主な制限事項 |
| フリー | 🟢 利用可能 | 制限なし | 過去90日間のメッセージ履歴のみアクセス可 |
| プロ | 🟢 利用可能 | 制限なし | メッセージ履歴は無制限でアクセス可 |
| ビジネスプラス | 🟢 利用可能 | 制限なし | 高度な管理機能、99.99%のアップタイム保証 |
| Enterprise Grid | 🟢 利用可能 | 制限なし | 大企業向け(複数のワークスペース管理) |
💡 ポイント:
- Slackに標準搭載されている基本的なSlackbot(リマインダー、カスタムレスポンス)は、どの料金プランでも追加費用なしで利用できます。
- 費用が発生するのは、外部連携を行うサードパーティ製ボットを導入する場合や、独自のボット開発を外部に依頼する場合です。
🛠️ 2. 具体的な機能と活用シーン
Slackbotの具体的な機能は、「標準機能」「カスタム機能」「拡張機能」の3つに分類できます。
A. 標準機能(基本的な自動化)
| 機能 | 概要 | 活用シーン |
| リマインダー設定 | 指定した日時・頻度で通知を送信 | 定例会議の5分前通知、週次レポートの提出催促 |
| キーワード応答 | 未参加メンバーへのメンション通知をDMで代行 | チャンネル外のメンバーへの急な連絡漏れ防止 |
| ワークスペース通知 | システム的なアラートやアドバイスの提供 | 新機能の紹介、プロフィールの入力催促 |
B. カスタムレスポンス機能(定型的な問合せ対応)
ワークスペース管理者が設定する、特定のキーワードに反応して返信する機能です。
| 機能 | 設定例 | 返信例 | 導入効果 |
| 社内情報提供 | キーワード:「WiFiパスワード」 | 「オフィスAのパスワードは office-A-2024 です。」 | 繰り返し発生する問い合わせ対応の削減 |
| 申請・手続きガイド | キーワード:「有給申請」 | 「有給申請はこちらのフォームから行ってください。」 | 担当者への直接質問を防ぎ、セルフサービス化を促進 |
| 用語集 | キーワード:「旧製品名X」 | 「製品名Xは『新製品Y』に名称変更されました。」 | チーム内の情報や用語の統一 |
C. 外部連携・拡張機能(高度な業務自動化)
Slackアプリや外部サービスと連携することで、より高度な業務自動化を実現します。
| 連携対象 | 具体的な機能 | 導入効果 |
| Googleカレンダー | 自分の今日の予定を自動通知、会議室の予約 | スケジュール管理の効率化 |
| タスク管理 (Asana/Trello) | 新規タスクの登録、進捗の自動通知 | タスク管理ツールを開かずに進捗を把握 |
| 開発ツール (GitHub/Jira) | コードのコミット、バグ報告、デプロイの通知 | 開発状況のリアルタイム共有と情報連携の迅速化 |
| 勤怠管理 | Slackで「出勤」「退勤」と入力し打刻 | 勤怠管理システムを開く手間を省略 |
💡 3. Slackbotの具体的な活用事例
| 企業・チーム | 活用している機能 | 実装内容 |
| マーケティングチーム | リマインダー + 外部連携 | 毎週月曜9時に「今週のKPI」をチャンネルに自動投稿。Google Analyticsとの連携で、前週の数字を自動で取得・表示。 |
| 総務・人事部門 | カスタムレスポンス | 「入社手続き」「健康診断」といったキーワードに、必要な書類や担当者の連絡先を即座に回答。 |
| カスタマーサポート | 外部連携 (Zendeskなど) | 顧客からの新しい問い合わせが届いたら、Slackの専用チャンネルに内容と優先度を通知。Slack内で対応者をアサインできるように設定。 |
| 開発チーム | 外部連携 (GitHub) | バグが発見され、GitHubでIssueが登録された瞬間に、該当プロジェクトのチャンネルにアラートを送信。 |
これらの活用事例のように、Slackbotは定型的な情報提供から、複数のシステムを横断する複雑なワークフローの自動化まで、幅広くサポートします。
参考サイト

How Slackbot and AI in Slack Help Teams Move Faster and Work Smarter
Learn how AI in Slack and the new Slackbot make it easier to stay focused, find what you need instantly, and keep work moving

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